リベルサスで気になる副作用。ダイエットのために服用するのは大丈夫なのでしょうか。特に大事だと思われるポイントを5つ、医療法人笑顔会理事長 KARICHANクリニック総院長の坂口海雲が解説します。
消化器症状
リベルサスで一番多い副作用がこれです。消化器症状というのはわかりやすく言うと、吐き気、下痢、腹痛、便秘のことです。発生頻度は5%と報告されています(https://bit.ly/3Lk0e0O)。しかし、実際に服用した患者さんの声を聴くと10%強はこのような副作用を感じている方がいると思います。ただ、3~7日ほど服用したらほとんどの方でこのような消化器症状はなくなります。
そして、消化器症状の中で最も気になるのは膵炎です(https://bit.ly/3HBeG2a)。膵炎の症状は吐き気や腹痛、倦怠感などほとんど消化器症状と同じです。もちろん、尋常ではない腹痛の症状があるので普通は気づくことができます。リベルサスの副作用として膵炎はとても確率が少ないですが、万が一のこともありますので、長引く強烈な腹痛がある場合は医療機関で膵臓の血液検査をしましょう。
低血糖
リベルサスで低血糖が起こることは非常にまれです。しかし、糖尿病のほかの薬をたくさん服用していたり、インシュリン注射を行っている人には起こりうる副作用です。低血糖の症状は、冷や汗、動悸、全身倦怠感です。もしこのような症状を感じたらブドウ糖を摂取しましょう。飴玉でもいいですし、糖分の高いコーラのような飲み物でもOKです。
しかし、ほとんどの場合リベルサスの副作用で低血糖が問題になることはありません。なぜなら、リベルサスの主成分であるGLP-1は血糖値が高い時には血糖を下げる働きをしますが、それ以外の時は血糖値を下げないからです(https://bit.ly/3GIB20m)。なので、健康で糖尿病の薬を服用していない人間がリベルサスを服用しても、低血糖が起こることはほとんどないと考えていいでしょう。
妊婦
リベルサスの副作用というわけではありませんが、妊娠中の人に対するリベルサスの安全性は保障されていません。マウスを使った動物実験では、胎児毒性が確認されたのでおそらく人間にも悪影響があると思われます。また、授乳中の人も乳汁移行が確認されているので服用するのはやめた方がいいでしょう。妊活中の人も、いつ妊娠するかわからない状態なのでリベルサスの服用はやめるべきだと考えます。
網膜症
糖尿病に合併する一番厄介な合併症が網膜症です。リベルサスを服用すると、心臓が悪い人は網膜症が悪化する可能氏が指摘されています(https://bit.ly/34OfmTd)。ただ、これに関してもまず網膜症を新規発症するというわけではなく、もともと網膜症がある人は悪化する可能性がありますよという程度です(しかも心臓に疾患がある人に限り)。なので、添付文章には書いてありますが、健康な人間がリベルサスを服用するうえで気にするべき副作用ではないと思われます。
甲状腺髄様癌
甲状腺髄様癌の既往および家族歴のある人、もしくは多発性内分泌線種症2型の人はリベルサスを服用できません(https://bit.ly/34OfmTd)。これを読んで理解できるのはおそらく、医者だけだと思うのでかいつまんで説明しますね。もともと甲状腺髄様癌という甲状腺(のどぼとけのところにある臓器)の癌があります。GLP-1(リベルサスの主成分)がもしかしたらこの甲状腺髄様癌の発生を増やすかもしれないという報告があったのです(https://bit.ly/3uEzFgM)。しかし、甲状腺髄様癌自体が珍しい疾患であり、一度自分がなったことがあるか、家族になったことがある人には投与を控えようという方針になったのです。そして、多発性内分泌線種症2型というこれまたとても珍しい疾患があるのですが、この人たちは甲状腺髄様癌になりやすいということが分かっているのでやめておこうということになりました。どれも、非常に珍しい疾患ですので、そもそも普通の人は気にすることはないと考えられます。
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まとめると、健康な人がリベルサスを服用する場合気にしないといけない副作用は、消化器症状だけということになります。低血糖、網膜症、甲状腺髄様癌はほとんど無視していいほど珍しい副作用であり、妊婦に関しては自分でわかると思うので服用を控えることができるでしょう。しかし、吐き気、下痢、腹痛、便秘という副作用は一定の割合で出現します。しかも、実際の患者さんを診察した感覚値では一般の文献に書かれているよりも副作用の出現確率は高い気がします。
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