NMN │ 気になる副作用は?

 NMNを服用するにあたって、気になるのは副作用はないのかということですよね。その点について、医師の視点から解説させていただければと思います。

安全性評価

 NMNの安全性の評価は100㎎、250㎎、500㎎の単回経口投与で副作用は認められなかったという研究結果が出ています(https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrj/67/2/67_EJ19-0313/_article)。LIFE SPANのシンクレア教授は1日1000㎎のNMNを摂取していますが、特に問題となる副作用は出現していないようです。しかし、両者ともに使われているNMNは純度が高く、一般に販売されているNMNで全く副作用が出現しないのかというと、まだわからない部分が多いと思います。それは、後述するα型NMNの存在のためです。

α型とβ型

 NMNにはα型とβ型の2つのタイプがあります。構造骨格はよく似ているのですが、右手と左手のように決して同じものではありません。そして、自然界に存在するものはすべてβ型になっています。ブロッコリーやアボカドに含まれるものは100%β型ですし、人間の体内で合成されるものもすべてβ型です。つまり、生物が利用できるNMNはβ型ということになります。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7198709/

 しかし、工業的にNMNを作るときにはα型とβ型の2つが同じ割合で出来てしまいます。製品化する際には、β型だけを取り出して精製するか、β型しかできないように酵素反応を使って生成するかしかありません。先ほども述べたようにα型とβ型は右手と左手のように違う物質です。そして、α型に関しては副作用がないかどうかは検証されておらず、未知の領域なのです。

 例えば、サリドマイドという物質があります。この物質にも右手型と左手型が存在するのですが、有名なサリドマイド症を引き起こすのは左手型だけなのです。融点や溶解度などの化学物質の特性としては同じでも、生物の体の中では全く違う働きをすることがあるという好例でしょう。

成分分析

 高純度のβ型のみのNMNの生成はとても難しく、NMNサプリが高価である原因ともなっています。しかし、α型は未知の副作用がある危険性があるので、できればβ型のみを摂取したいところですよね。しかし、どのNMNにβ型が何%含まれているかというのは市販のNMNサプリではあまりきちんと説明されていません。

 そこで、NMN原料にどれぐらいのβ型NMNが含まれているのかを調べる方法があります。液体クロマトグラフィーという成分分析の手法で、これにより何%のβ型NMNが含まれているのかを調べることができるのです。ちなみに、医療法人笑顔会が監修したPure NMN+++は、純度100%のβ型NMNの証明書がついております。

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この記事を書いた人

坂口海雲